「ライター・イン・レジデンスプログラム2025」開催中

株式会社クオン

2025.06.06 14:11

韓国の詩人と出会う2ヵ月

2025年5月より、韓国と日本をつなぐ新たな文化交流事業「ライター・イン・レジデンス・プログラム」(主催:K-BOOK振興会、韓国文化芸術委員会/広報:株式会社クオン)がスタートしました。

このプログラムは、韓国の作家が東京に一定期間滞在して創作活動を行い、日本を拠点とする作家や文化人、出版関係者との交流をサポートするものです。また、日本の読者たちが韓国の作家の生の声や創作の背景に直接触れられるよう、滞在期間中にはトークイベントや朗読会、ワークショップといった多彩な催しも企画しています。第1回の招聘作家は詩人のシン・ミナさんです。

シン・ミナさんプロフィール

詩人。1978年、忠清南道・青陽生まれ。江陵大学大学院(教育)修士課程修了。2007年、京郷新聞新春文芸に「ホテイアオイ」が当選してデビューした。2014年に初詩集『シンゴって呼んだ』を刊行。第二詩集『あなたに私の高さを差しあげます』で具常文学賞を受賞し、「伝統的思考を今この時代の感覚で受け止め、現実を生々しく病み抜いた」と評された。その他の詩集に『白バラの蒼白』、エッセイ集に『もう一度生きてください』などがある。シンゴの名で2017年に刊行した『詩のお姉さん』は、詩とウェブトゥーン(ウェブ漫画)が融合した「詩トゥーン」という新しいジャンルを切り開いたとして注目を集め、中学・高校の国語の教科書などにも掲載されている。

多彩なイベントが開催

作家の滞在にあわせて、さまざまなイベントが開催・企画されています。

  • 「韓国の若手詩人たちと楽しむ、詩のパーティーへ オソオセヨ!」(※終了)

5月17日、東京・神保町の韓国書籍専門カフェ「チェッコリ」で開催されたイベントには、シン・ミナさんを中心に、イ・ドンウクさん、イ・ソヨンさん、キム・ヒョンさんといった韓国の若手詩人たちが集い、朗読とトークのひとときを共有しました。当日、会場参加くださった草間小鳥子さんがnoteでレポートを公開されています。

https://note.com/poeticmicadrops/n/n6d08cb1535ce

「自己紹介のあとは、順番に作者による自作詩2編の朗読(韓国語)と日本語通訳者の方による朗読(日本語)、詩に対するコメントが続きます。/言葉は違いますが、恋愛について、育児について、音や光、それから記憶について、詩が立ち上がる過程は変わりません。…(中略)…シン・ミナさんの詩人としての考え方には、強く共感しました。常に疑うこと。自由を諦めないこと。詩人は、自由を希求し守り、抑圧に抗う力を持っていること。彼女とはいつかもう少しゆっくりと詩に関する会話ができたらうれしいです」(レポートより引用)

  • 詩人シン・ミナ in チェッコリ「詩の処方箋」(※終了)

5月28日(水)には、シン・ミナさんがチェッコリで一日店長も務めました。来店したお客さんのお話を聞きながら、詩人自らが詩を届ける「詩の処方箋」コーナーも。シン・ミナさんのことを知っている人も、まだ知らなかったという人も。さまざまな読者との出会いがつながったようです。 

  • 「詩人シン・ミナと学ぼう! 現代詩翻訳ワークショップ」(※受付終了)

シン・ミナさんを講師に招き、詩作品の翻訳に挑戦するワークショップです。1篇はデビュー作の「부레옥잠」、もう1篇は最新詩集に収録されている、6章から成る長めの作品「꼭두전」です。伝統的叙情性にあふれるシン・ミナさんの詩は、やや難解だと思われる部分もありますが、それだけに一つひとつ言葉を吟味し、詩の情景をじっくり鑑賞しながら日本語に移していく楽しさはひとしおです。詩人本人から解説を聞きながら翻訳できる貴重な場です。
※6月10日と17日の両日とも定員に達したため、現在受付は終了しています。

  • シン・ミナさんと読者の交流会「濡れた薪に何度もマッチを擦るように」(※受付中)

6月25日(水)には、三軒茶屋のブックカフェ「twililight(トワイライライト)」の屋上にてシン・ミナさんを囲む交流会が予定されています。日本滞在の印象や、詩とともに過ごした日々について、翻訳家の清水知佐子さん、twililight店主・熊谷充紘さんとともに語り合います。日本語通訳もついています。シン・ミナさんが日本に滞在するのは6月末まで。ご本人と交流できる最後の機会となります。こちらはまだ受付中。ぜひお申し込みください。

日時:2025年6月25日(水)開場:19時 開演:19時30分 終演:21時
会場:twililightの屋上(東京都世田谷区太子堂 4-28-10 鈴木ビル3F/三軒茶屋駅より徒歩5分)*雨天時は店内開催
料金:1500円+1ドリンクオーダー
定員:16名
出演:シン・ミナ、清水知佐子(翻訳家)、熊谷充紘(twililight)
通訳:黄理愛
予約:[email protected]
件名を「濡れた薪に何度もマッチを擦るように」として、お名前(ふりがな)・お電話番号・ご予約人数・参加希望日を明記の上、メールをお送りください。
このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願いいたします。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。

詩人のまなざしを日本語でたどる——「シン・ミナとシンゴの交差日記」もnoteで連載中

シン・ミナさんの滞在にあわせて、詩人としての「シン・ミナ」と、イラストレーターとしてのペンネーム「シンゴ」というふたつの人格を行き来しながら綴られる、日本での記録「シン・ミナとシンゴの交差日記」がクオンのnoteで連載中です。詩人の感受性に満ちた観察とことばの余韻を、ぜひ日本語で味わってみてください。韓国語で書かれた原文も掲載しています。

https://note.com/cuon_cuon/m/md764a2f88fe3

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